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(3)業種別の特色
今回の現状業務プロセスモデルの作成に当たっては、WGを5つに分け、それぞれの特色を分析する予定であったが、業務分類的には特筆すべき差異は見られず、アンケート調査からも例えるように、業種というよりはむしろ個々の企業間で、組織やシステム化のレベルに差が見受けられた。このシステム化レベルの差を業界としてどのように捉え、舶用工業界としてのCALSを構築していくのかが、今後重要な意味を持ってくると思われる。
そんな中で情報の交換という観点からは、下図(図2.3.2)の通り造船台社との直接取引を行っているディーゼル機関(WG1)、プロペラ(WG3)、甲板機械のグループ(WG4)と、受注経路および製品の造船所への集積経路が造船会社ダイレクトの場合と、他の業種を経由して行う場合の2系統を持つ電気機器・ポンプ(WG2)、航海計器・制御(WG5)機器のグループがあり、情報ネットワークの環境設定において考慮する必要がある。

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図2.3.2 舶用工業製品の造船所への集積

 

(4)情報システム化
?システム化の遅れ
舶用工業全体として見ると、システム化への取組みが遅れていると言わざるを得ない、業界の70%を中小企業が占めているというものの、稼働中のシステムが未だにメインフレームコンピュータが中心で、80年代後半から始まったサーバー・クライアント方式と呼ばれる分散型システムの導入企業が少ない。
また、SISやC1Mなどの分散型システムを使った統合情報システム(企業、

 

 

 

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